2010年7月18日

「リーダーは自然体」感想

新卒でリコーに入社し、その後、リーバイ・ストラウス&カンパニー、ナイキで人材開発・組織開発に取り組んだ増田弥生さんの体験を軸に、神戸大学大学院教授の金井壽宏さんが実践に向けた手ほどきをするというスタイルの本。

たまたま持ち歩く本がなかったので、本屋の新刊売り場でさっと手にとったのですが、とても興味深く読みました。読みやすかったしおすすめです。

リーダーは自然体 無理せず、飾らず、ありのまま (光文社新書)リーダーは自然体 無理せず、飾らず、ありのまま (光文社新書)
増田 弥生 金井 壽宏

光文社 2010-06-17
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<まとめ>
「リーダー」という言葉は肩書きに対してつけられることも多いが、「リーダーシップ」は誰しもが発揮できるものであり、誰もがリーダーになりえるし、リーダー、フォロワーという関係も決して固定的なものではない。リーダーシップとは皆のテーマである。

意識することで誰でも鍛えられるが、筋トレのように筋トレの本を読んでも身に付かず自ら実践していくしかない。セミナー参加や本を読むことで筋肉はつかないように、リーダーシップも実践あるのみ。人間はワインではなく、樽の中で眠っていても熟成はされない。

リーバイス、ナイキというグローバル企業において、グローバル化とは、英語力が高いことではない。異なる文化、バックグランド等々を互いに認め、相手に理解してもらい、望む結果を得ることができること。このために、アメリカ、シンガポール、オーストラリアと相手の国によっても英語のいいまわしを変えたり、皆が知っているスターウォーズのキャラクターに例えて説明をしたり、イラストや図を使うなど、大切なのはコミュニケーション力。

リーバイスの本社に異動になったものの、英語力がなく落ち込んでいた際に、ボブ・ハース会長は増田さんに「君はこの会社に英語を勉強しにきたのではない。君ならではの付加価値は何なのか考えてごらん」と声をかける。これをきっかけに、英語ができないことをいいわけにしない、自分はプロだと自分に対して宣言したとたん、周囲の扱いも変わった(ように増田さんには感じられた)。

リーダーを育てる人間は自らもよいリーダーでなくてはいけない、日本人が日本人の良さである謙虚さ、奥ゆかしさを活かしてグローバル社会で貢献するモデルになりたいという思いから、ナイキへの転職を決める。このように、自らの目指すところを明確に言語化して進むことが重要。

リーダーは完璧な人間である必要はない。自分が現状できることを理解し(=自己理解)できないことを認める(=自己受容)ことが他者への理解・受容の土台となる。日本人は謙譲が美徳とされるためか「自分はまだまだ」と思いがちだが、万全の状態で機会が与えられることはほとんどなく、勇気を出して飛び出し、自分に足りないものを認め、埋める努力をする。その「自分自身を巻き込む」姿勢に他者は共感してついてくるのであり、これができない人には他者を巻き込むことはできない。

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