山田詠美「学問」感想
なんか、山田作品の感想が続きますが・・・図書館の予約の関係などたまたまです。
「学問」読みました!
私は「蝶々の纏足」「風葬の教室」が昔から好きで、この「学問」も2作と同じく少女の成長を描いたもののようで、しかも長編ということで楽しみにしていました。
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あらすじ:
いつも自分で考えて書いているのですが、公式の? 紹介文に勝るものが思い付かないので引用しちゃいます。
東京から引っ越してきた仁美、リーダー格で人気者の心太、食いしん坊な無量、眠るのが生き甲斐の千穂。4人は、友情とも恋愛ともつかない、特別な絆で結ばれていた。一歩一歩、大人の世界に近づいていく彼らの毎日を彩る、生と性の輝き。そしてやがて訪れる、それぞれの人生の終り。高度成長期の海辺の街を舞台に、4人が過ごしたかけがえのない時間を、この上なく官能的な言葉で紡ぎ出す、渾身の傑作長篇。
感想:
4人の死亡記事を織り交ぜながら、成長を描いていく構成が印象的。
それ以外にも後に書く心太の涙とか、冒頭にある「得体のしれないものの愛弟子」って何の? 等々、「お、ここでこうきたか!」という感じで、大きく4部に分かれて時間がたっていくのですが、串刺し感がもありで楽しめます。
泣く時はお前の前で泣くと小学校時代に語った心太は、家庭環境のために苦労しても、そんな中でかけがえのない存在だった家族を亡くしても、常に自分を保ち、涙を見せることはなかったのに・・・。
その彼がついに見せた涙は、仁美をも変え・・・。
成長、大人の男女になっていくことをこういう風に描けるのは見事!
性的な描写が割と多いので、通勤を利用して読んでいた私は、
「うーん、混んでる時ちと読みにくいな」
というような時もありましたが、赤裸々に書いても「いやらしい!」って感じにならないのがこの人の作品全般にいえますが、この本もそうですね。



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