2010年1月24日

「重力ピエロ」伊坂孝太郎 感想

私の人生初、伊坂孝太郎作品です!
ページあたりの情報量が高くないとお金出すのが損では・・というケチな私は、スタイリッシュでさらっと読めそうなイメージという感じで敬遠していたのですが、面白かったです。

去年、地方出張時にホテルでテレビを観ていたら映画の宣伝をしていて、なんとなく気になって本を購入していたのでした。そしてようやく読了しました。

重力ピエロ (新潮文庫)重力ピエロ (新潮文庫)

新潮社 2006-06
売り上げランキング : 621
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

↓ ↓

<あらすじ>
グラフィティアートの描かれた現場の側で放火事件が起こることに気がついた、という春の話から主人公の和泉と父も事件の法則性を探り始める。

春は母親が強姦事件の被害にあった結果生まれ、レイプは許し難いもののそれを非難すればその存在も否定されるという矛盾を抱えた存在だった。

始めは興味本位で事件を調べだした父と和泉だったが、二人は別々にその法則に気づく。

<感想>
私は本を選ぶ時に、タイトル(短くてインパクトのあるものが好き)と冒頭で「いける!」と思うかをポイントにしているのですが、「重力ピエロ」という「何だ?」と興味をそそるタイトルと、「春が二階から落ちてきた。」という、春は登場人物の名前なのですが季節名とも取れて判断が付かない状態、そして二階からおちてくるというインパクトでわくわくしました。

章の区切りが短くまめに場面が切り替わり、それぞれにタイトルがついているので、読書に慣れていない人にも読みやすいと思います。しかし、テーマはレイプ、性欲、犯罪、遺伝子、家族・・・となかなか重く深いです。

母が春をみごもったと知った時、父は産むことをすすめます。信仰を持たない父が天に向かって神様どうしたらいいですかと問いかけたところ、頭の中にはっきりと「自分で考えろ!」というどなり声が聞こえたという部分が印象的でした。
ほかにも素敵なセリフがたくさんあり、ストーリーの伏線のはり方も巧みで、さらっと読めるのに読みごたえがありました。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.sawa-one.com/blog/mt-tb.cgi/1125

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)