「ベイジン」真山仁 感想
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真山仁さんの「ベイジン」を読みました。
中国を舞台に核電開発を行うという「ハゲタカ」とはまた雰囲気が違う話でしたが、非常に面白かったです。
読み応えアリでした。
「毎夜それは生まれ、毎夜それは消えるもの」「それは、希望」という歌劇トゥーランドットのセリフが印象的に使われ、不況で閉塞感漂うニュースばかりの毎日の中でこの本を読めたことは、自分にとって良かったと思いました。 ↓↓
2008年8月8日、北京五輪開幕式にあわせ、世界最大規模の核電・紅陽核電の運転を開始する・・・。 日本から技術顧問として招かれた田嶋と、中国共産党中央紀律委員会のトウは、嵐、技術面、耐震問題、利権......様々な困難を乗り越え、いつしかあつい信頼関係を築いていた。
が、開幕1時間前に、検査資料の値の不正に気づいた田嶋は、運行中止を申し入れる。トウは運行へと踏み切るが、その後最悪の事態が訪れる・・・。
前任者や同僚が溶け込めずに批判されていく中、中国人スタッフに信頼され、受け入れられる田嶋が見事でした。言葉を学んでいること、相手が得意な話題を振ること、一緒に食事をすること・・・・。私も韓国語を勉強していますが、言葉の大切さを読んでいて痛感しました。
とはいえ、「郷に入りては郷にしたがえ」ではすまないのが核電開発。施設内にある水滴一つとっても異常事態をうたがってかからなくてはいけないというストイックさが求められる環境で、甘い顔ばかりもできず。決して笑顔を絶やさずに根気よく理解を求める田嶋に頭が下がりました。
かといって中国人と仕事するの大変そうだなー、というような表面的な印象に終わらせないところはさすがで、中国という国のスケールの大きさ、五輪開催に向けての人民のエネルギーをひしひしと感じました。
重いテーマながらも、「希望」が全編を貫いていて、読了後はすがすがしい思いになりました。



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